今回は、10年前の半月板縫合手術後から左膝に痛みが続いており、テニスなどのスポーツ後に症状が悪化する30代男性の改善症例をご報告します。
過去に手術の既往がある場合、「手術をしたからその後遺症で痛む」と結論付けられがちですが、解剖バイオメカニクスに基づき正確に評価を行うと、手術部位とは全く別の組織が痛みの原因(発痛源)となっていることは多々あります。
【患者様情報と主訴】
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年齢・性別: 30代 男性
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症状と経緯: 10年前に左膝の半月板縫合手術を受る。その後から現在に至るまで左膝内側に痛みが出現。
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日常生活での制限(ADL): 日常生活での激痛はないものの、長時間の立位、テニスプレイ後、ランニング後などに膝の内側に痛みが生じる状態。
【当院での評価・推論】
問診および理学所見から、半月板そのものではなく、別の組織へのストレスが痛みの原因であると評価しました。
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① 組織学的推論(どこが痛いのか)
膝のお皿の下にあるクッションの役割を果たす組織「膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)」に炎症および硬化が起きており、これが痛みの直接的な発痛源であると判断しました。 -
② 力学的推論(なぜそこが痛くなったのか)
患者様の下肢全体は「機能的O脚」となっており、それに伴い「下腿(膝下の骨)の過外旋」というねじれが生じていました。
この力学的に不利なアライメントのまま荷重やスポーツ動作を繰り返すことで、膝蓋下脂肪体に過度な摩擦と圧迫(メカニカルストレス)が集中していました。
実際、理学検査において膝の「屈曲時」には圧痛がなく、「伸展時」に圧痛が誘発されたことからも、膝蓋下脂肪体へのインピンジメント(挟み込み)が起きていることが証明されます。
【施術内容と経過】
上記の評価に基づき、以下の手順でアプローチを行いました。
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③ 施術方法
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整体・徒手療法: 根本原因である「下腿の過外旋」を改善するため、膝周辺だけでなく、股関節および足関節のモビライゼーションを行い、下肢全体の連動性を高めました。その上で膝関節の内旋方向へのアライメント矯正を実施しました。
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物理療法と局所アプローチ: 硬化した膝蓋下脂肪体の柔軟性を引き出す徒手アプローチ(MA)に加え、当院の主力機器である「フィジオアクティブHV(ハイボルト)」を局所に照射し、深部の炎症抑制と即効的な鎮痛を図りました。
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経過と結果: 施術とアライメント修正を重ねるごとにスポーツ後の痛みは軽減し、5回目のご来院時には、実際にテニスの試合を行っても膝にほとんど痛みを感じない状態まで改善しました。
【今後の予防とセルフケア】
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④ セルフケアと現在の状況
ご自宅での再発予防として、膝蓋下脂肪体の柔軟性を保つマッサージと、大腿四頭筋(太もも前側)のストレッチングを指導しました。 現在は以前のような明確な痛みはありませんが、疲労が蓄積した際にたまに膝に違和感が出ることがあるため、月1回のメンテナンス通院にて関節機能の評価と維持を行っています。
【まとめ】
長引く痛みやスポーツ障害においては、「過去の手術歴」や「画像診断」だけでなく、現在の関節の動きや筋肉の硬さといった「機能的な問題」に目を向けることが不可欠です。
痛みの本当の原因を論理的に見つけ出し、適切な整体と物理療法を行うことで症状は早期に改善します。
膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
可児ボディーメイク接骨院
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